抜粋。。
カテゴリー:Blog
投稿日時:2012年7月30日

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愛とはなにか

一部割愛。。

うつくしい人、かわいらしい人、
能力のある人、強い人、たくさんのものをもっている人。

そういう人が愛される、のならば
全ての愛は、金銭で買える。

お金を出してうつくしい人を伴うことができる。
お金を出して強い人を雇うことが出きる。

でも本当の愛は、金銭では買えない。

本当の愛が欲しいと思うなら、本当に必要とされたいと思うなら
私たちは私たちの弱さをみつめてそれを恐れずに相手の方に
投げ出す強さを担わなければならないのだ。

そして、そこで訪れるかもしれない不幸と孤独に
耐える力を養わなければならないのだ。

たいせつな人の苦しみや痛みに触れるとき、心が震える。

手を伸ばしたとき、握り返すその人の手の温度が、
心の空洞を全て埋める。

その人の強さや、明るさや、優しさ、美しさや
あらゆる人間的輝きと同じくらい、

いやそれ以上に、

その人の痛みや孤独が、愛の対象になる。

もしその人が、痛みや孤独や寂しさや涙を見せてくれたとしたら

それらを自分の前に投げ出してくれたとしたら
それ以上の幸福はこの世にはあり得ないだろう。

愛は、最初からそこにあるわけではない。

最初にあるのはだれもがあひきつけられるような表面的な
魅力や、おもしろさや、優しさだけだ。

そこにはなにかの衝撃が走り
人の中の最も弱くやわらかい部分が外側に剥き出しになったとき、

そのほどばしりが誰かの心を震わせて、
その人を立ち上がらせ動かして初めて、

魔法のように、そこに愛が生まれる

それまでは、なにもない。

愛ってそうゆうものなんだと思う。

(愛する人に。石井ゆかりさんの本から抜粋。)

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